一口に「空き家」っていっても、だいたいイメージは沸くけど、何をもって「空き家」というと難しいかもしれません。今回は、空き家の定義についてお話ししていきます。
空き家は以下のケースがあります(①から④へと進行してゆく)
①空き家状態 …誰も住まなくなった初期状態
↓
②空き家 …一般的に言う、いわゆる誰も住んでいない家
↓
③空家 …法律用語で「居住その他の使用がなされていないことが常
↓ 態」の土地・建物
④特定空家等 …法律用語で、放置することが不適切とされる空家
さらに、③、④の認定基準については以下のような目安となります。
③空家の認定基準…以下の主なものを客観的に判断
(※「1年間使用していない」場合、空家と判断)
• 人の出入りの有無
• 電気・ガス・水道が使用可能か?
• 電気・ガス・水道の使用状況
• 住民票がそこにあるか?
• 管理状況
• 建物の持ち主の主張
④特定空家等の認定基準(主なもの)
• 放置すれば倒壊等、危険になる
…建物や柱の傾斜や、バルコニーの脱落、土台にシロアリの害があるなど
• 衛生上有害
…害虫・害獣が発生して地域住民の生活に影響を及ぼすなど
• 景観を損なっている
…窓ガラスが割れていたり、樹木が道路に伸びているなど
• 生活環境を保全するためには放置することが不適切(ゴミ屋敷など)
…門扉が施錠されておらず不特定の者が容易に侵入できるなど
④特定空家等に該当することになると、行政からの対応がなされる可能性が高くなるうえ、家の状態を改善しようとするには多くの費用が掛かりかねないので、④特定空家等になる前に対策をとることをお勧めします。では、一体、④特定空家等に認定されるとどのようなことになるのでしょうか。次回、このことについてお話しします。
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